吐き気と青い空

　緊張の初日である。偶然、仙台を旅行中の先輩と、会う約束になっていたので、いつも会社に行くより少し早い電車に乗る為に家を出た。途中、窓からディズニーランドを眺め、「今日も混んでるな」等と思ったのもつかの間、吐き気に襲われた。普通の人はどうか知らないが、私は緊張が度を越すと吐きそうになるのである。まだ、 朝だというのにこの緊張。これからの3週間、いや今日1日も持ちこたえられるのか、心配になった。　　

　さすがに連休の初日の東京駅新幹線ホームは激混みである。指定席を取っておくような用意のいい人間では無いので、駅員に言われるがまま中間デッキに乗り、出発。2時間ちょっと立ちっぱなし。耳にはMR.BIG生まれて初めての仙台に、もちろんLIVEに期待し．．．足が棒になってきた頃に仙台に着いた。

　仙台駅の改札前には約束通り先輩が笑顔で迎えてくださっていた。東北の旅は充実しているらしい(^_^)。 せっかく仙台まで来たのに空腹には耐えられずデパートのファミリーレストランで昼食を取った。“MR.BIG預金”をしていたとはいえ、この先の出費が心の中で心配になっていたのかも知れない(^_^;)。 LIVEのある仙台サンプラザは、観光の本に殆ど載っていなかったので、駅前の地図で場所を確認して、ちょうどその先にある、松島へ観光しに行く事にした。行きの仙石線から、サンプラザが見えて一安心。松島に着くと、遊覧船なんぞに乗り、カモメと親しんでしまった。ちなみに、ここにも長髪のメイデン君(IRON MAIDENのTシャツ の人)がいた。

　帰りの仙石線で、再び吐きそうになり、先輩と別れて榴ヶ丘駅を降りた。やっぱり東京に比べると“それっぽい人”もすくない。「知っている人はいないかな」と思いながら外をウロウロしていたら、やっぱりK(熱狂的Paulファンを私と争う(笑)BIG友達の男の子)に会った。その弟のI君(Billyフリーク)はマーチャン(ダイジング)の偵察に行っていると言っていた。30分遅れでドアが開き、マーチャンを少し見て席に着いた。円形で、ロンドンのハマースミスオデオンを思い出させる会場だ(行った事は無いけれど．．．)。

　暗転した。犬の鳴き声のSEが響いた...

　信じられない!本物だ!!!座っていたのはL列(12列目)だったので、チビな私は爪先立ちでステージを見つめる。そこにMR.BIGがいる事が信じられなくて、思ったより冷静に聴いてしまう。"Colorad Bulldog"は、アルバムと同じ'速さ'でさすがの実力。Paulは(友達には認めてもらえないが)かっこいい!どうしても嫁に行きたい!!!(ミーハーですいません)。Paul、黒ベストにブルーのジーンズで赤Guitar。Billy、スパッツ!!!赤ベース。PaulのGuitarソロの曲はわからず(Elize?)Ericが、"Temperamental"で歌を間違えた。後5時間でBirthdayをここ仙台で迎えると言った。｢HAPPY BIRTHDAY ERIC｣の大段幕が2階席から下がっている。Paulのミスが目立つ。唄いながらもボーっとしているうちに"Mr.big"で初日が終わった。この曲で終わるのかー。"Shy Boy"が聴きたいよー!!!間接的だがPaulへ手紙を渡した。

　みんなでロビーの前にあるメンバーのパネルの前で記念撮影。なんでカメラがあるの???(ちゃんと預けたのさ)出待ちをしたが会えず、最終新幹線で打ち上げ(?)しながら東京へ帰った。明日はHM SOUNDHOUSEのAll Nightだ。

　夜のラジオで仙台公演の様子をレポートしていたのが妙に嬉しかった。なんとか第1日目が終わった。