NEVER SURRENDER / TRIUMPH

カナダのバンドと言うと最も有名なのがRUSHで、その次がこのバンドと言う 事になるでしょうね、ハード・ロック関係では。 このバンドで始めて買ったアルバムがこれで、私にとってはこのアルバムが このバンドの全盛期でした。 実際、このアルバムが一番売れたんじゃないかなぁ? BILLBOARDチャートでもかなり上まで上がってたよねぇ。 THUNDER SEVENも評価も高いみたいだし、確かに良いアルバムだけど、 こっちの方が好きです。

この頃のカナダのバンドと言うとRUSH、TRIUMPHとトップの2バンドが そうだったので、何かトリオ編成と言う印象が強いですね。 先頃SANTERSのアルバムが復刻されたけど、SANTERS解散後のRICK SANTERSは ほとんどこのバンドの一員みたいな状態だった。 RICK EMMEITTが脱退した後、正式メンバーとしてオファーを受けたが 断ったらしいけど、もしRICK SANTERSがメンバーになっていたら、その後の TRIUMPHもかなり違ったものになっただろうな。

この次にTHUNDER SEVENをリリースした後は、RICK EMMEITTのポップス趣味で この頃あったハードさが全くなくなっちゃうんだけど、本当に食い足りない 作品ばっかりだった。 今もこの頃のTRIUMPHの幻想を追うけど、もう無理なんだろうなぁ。 RICK EMMEITTも似合わないハード・ポップ趣味なんかやめりゃ良いのに…。 絶妙なバランスの上に立っていたのだけれど、バランスが崩れていったという事か。 まぁ、RICK EMMEITTがバンドを抜けたのはある意味正解だよ。

このアルバムではNever SurrenderとA World Of Fantasyが目茶苦茶好きで、 アルバム通して聴かなくても、この2曲だけ聴くという事を良くしてました。 ハードで、扇情的で、憂いを含んだA World Of Fantasyは最高です。 この曲は私的名曲の一つとしていつまでも聴きつづける事でしょう。


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