THE GREAT RADIO CONTROVERSY / TESLA

これまで私が買ったCDの中で、最もターン・テーブルに乗ったアルバムの 登場です。前作である、デビュー盤、MECHANICAL RESONANCEが ゴールド・ディスクを獲得し(後にプラチナ・ディスクまで行ったのかな)、 BILLBOARDのアルバム・チャートでも、結構上位に行って新人としては かなりの健闘をしたバンドだけど、それに続くこのアルバムで完全に ブレイクした感じですね。

シングル・ヒットこそ、Love Songだけだったけど、硬軟取り揃えた、全体的に 非常に良く出来たアルバムでした。特にバラードの連発である、Love Songから Paradiseへの流れって、もう感動ものでしょう。でも、Paradiseって ライヴでやってくれないんだよね。向こうでやった、アコースティック・ライヴでは やったけど。この2曲のバラードは名曲って言って良いでしょう。

このアルバムのヒットの後、唯一の単独来日公演をやって、このアルバムが 大好きだった私は、クラブ・チッタでの2回のショーは当然見に行きました。 スラッシーなギター・リフを弾きまくって、そこにテクニカルなギター・ソロで スラッシュ怪獣を倒すというウルトラマンごっこギター・ソロは印象的。:-) これのショート・バージョンはドームのカウント・ダウンのときもやりました。 このときも、カウント・ダウンのときもParadiseを期待したんだけど、結局 やってくれなかった。

ボーカルのJEFF KEITHはトラックの運転手あがりで、トラック運転しながら 喉を鍛えたという変わり種ですね。

このアルバムの後、バンド史上最も成功したアルバム、FIVE MAN ACOUSTICAL JAMを リリースしますが、これ何故か長い間日本盤出なかったんだよね。何故だろう。 アルバム・チャートのトップ10を走ってる間も、一向に出る気配がなかったし。 アコースティック・ライヴ・アルバムと言うところが問題だったのかなぁ。 このアルバムの後、流行りましたねぇ、アンプラグド・ライヴが。

その後、ソフト路線を走りすぎたと思ったのか、硬派一辺倒のPSYCHOTIC SUPPERって アルバム出すんだけど、あまりにも画一的でバンドの方も勢いが急降下してしまった。


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