うぅ、前回から1年も間空いてしまった。さぼっていてごめんなさい。で、いよいよLED ZEPPELINです。ハード・ロック、ヘヴィ・メタルにおいて、空前の大ヒットを飛ばしたバンドは数多くいますが、その中でも最も成功したバンドと言って良いでしょう。バンドの活動中に出したアルバムは、全てBillboardアルバム・チャートでトップ10入りし、ほとんどがNo.1になりました。日本ではDEEP PURPLEと並び称されて、DEEP PURPLEの様式美に対して、拡散美と言う例えられ方をしましたが、海外での認知度の度合いはDEEP PURPLEの比ではないと言って良いでしょう。
私にとっては全ての作品が素晴らしいと思える希有なバンドで、恐らくこのコーナーではLED ZEPPELINは複数回取り上げる事になると思いますが、まずとにかく彼等のこのデビュー作を取り上げたい。拡散美と言われる様に、定型的な型に収まりきらない多様性のあるバンドで、単純にハード・ロックとも言い難いところもありましたが、この作品は彼等としては最もハード・ロック然とした作品と言って良いでしょう。胸いっぱいの愛をや天国の階段と言った名曲中の名曲とまではいかないにしても、Good Times Bad Timesを始め、Communication Breakdown等、楽曲の質は非常に高いです。ブルーズ・ロックを基盤に置いた、ヘヴィなサウンドは素晴らしい。Babe I'm Gonna Leave Youの様なアコースティックを使った、ハードで暗い楽曲も痺れます。
JOHN BONHAMの死後、バンドは再び活動する事なく解散しますが、THE HONEY DRIPPERSの成功はともかく、それぞれのソロ活動のROBERT PLANTのソロやCOVERDALE・PAGE等での活動は、LED ZEPPELINに比べると私には少し寂しい感じがします。JIMMY PAGEもこの当時は同じTHE YARDBIRDS出身のJEFF BECK、ERICK CLAPTONと並んで3大ギタリストと称されましたが、そこまで上手い人かと言われると厳しいところですし、まさにこの4人が組んだ事による、組み合わせの妙と言うものかも知れません。
ハード・ロックを聴き出した頃にちょうど解散して後追いでしかないのですが、それでもその素晴らしさは十分伝わってくるアルバムです。DEEP PURPLEの方が日本では人気が高かったですが、はっきり言って、私はLED ZEPPELIN派です。