元VENGEANCEのギタリスト、ARJEN ANTHONY LUCASSENによる プロジェクト・バンドのデビュー盤。言わばソロ・アルバムとも 言える作品で、ANTHONY名義を入れるとソロ2作目と言う 事になるのだが、ソロ・アルバムではメロディアスでキャッチーな ハード・ロックというVENGEANCEの方向から大きく 逸脱するものではなかったのに対して、パーティ・ロックはもう やらないと言う本人の弁の通り、これまでとは全く違う 作品になっており、これが中々の優れものだ。いわゆる ロック・オペラで組み曲構成になっているが、この手の どのものよりもクラシカルで叙情的で美しい。ソロ・アルバムでは 自分でボーカルをとってその下手さ加減を披露していたが、 ここではVENGEANCEの新旧の両ボーカリストとLENNY WOLF等が 参加していてこの選択は中々的を得ている。ハード・ロックとは 言いがたいかも知れないが、同時期に出たULI JON ROTHの アルバムが気に入ったなら聴いてみる価値は十分あるだろう。 これだけの作品を作るのならば、もうVENGEANCEの解散をそれほど 嘆かずに済む。[96]
オランダのハード・ポップ・バンド、VENGEANCEの元ギタリスト AJREN ANTHONY LUCASSENのソロ・プロジェクトによる 2ndアルバム。前作同様、VEANGEANCEの様な パーティ・ロックとは打って変わり、壮大な プログレッシヴ・ロックのコンセプト・アルバムとなっている。 前作よりシンフォニック色が強くなったので、さらに落ち着いて 地味な印象を受ける。元々のファンにこう言ったものがどれだけ 受けるかは謎だし、楽曲的には前作よりやや落ちるものの、 それでも良く出来たアルバムだ。幻想的なキーボードに扇情的な ギター・サウンドがアルバムの雰囲気を盛り上げている。[88]
オランダのハード・ロック・バンド、VENGEANCEのギタリスト、 AYREON ANTHONY LUCASSENによるソロ・プロジェクトの2枚組み 3rdアルバム。オランダのヘヴィ・メタル界のミュージシャンの 多くが一同に会し、その他にもイギリスのプログレッシヴ・ロック 界のミュージシャン等、多種多彩なゲストが参加している。壮大な ロック・オペラ作品と言う構成になっており、それぞれの配役に 従って、大勢のボーカリストが歌っている。FISHを始め、 WITHIN TEMPTATIONのSHARON DEN ADEL、THE GATHERINGの ANNEKE VAN GIERSBERGENと言ったボーカリストだけでなく、 WITHIN TAMPTATIONのROBERT WESTERHOLT、ORPHANAGEの GEORGE OOSTHOEKと言ったデス・ボイスまで入れているのは非常に ユニークだ。方向的にはこれまでのプロジェクトでの2枚の アルバムの方向性を更に押し進めたもので、正に プログレッシヴ・ロック組曲と言った様相を呈している。しかし、 それにしてもやや長すぎるし、前作と比べると、 ややだれるところがあるのも事実だ。そう言った面を割り 引いても、出来は十分納得出来るだけのレベルに達しているが。 [84]
オランダのヘヴィ・メタル・バンド、VENGEANCEの 元ギタリスト、ARJEN ANTHONY LUCASSENによる ソロ・プログレッシヴ・ロック・プロジェクトの4thアルバム。 前作は2枚組みだったが、今回はUNIVERSAL MIGRATORと題した コンセプト・アルバムをセパレートで2枚同時に リリースされており、今作はその前編だ。LANA LANE、 ROCKET SCIENTISTのキーボード、ERIC NORLANDER、LANA LANE、 KAYAKのEDWARD REEKERS、TIAMATのJOHAN EDLUND、元THRESHOLDの DAMIAN WILSON、SPOCK'S BEARDのNEAL MORSE等がボーカルでゲスト 参加している。実際に演奏を行っているのは ARJEN ANTHONY LUCASSEN、ERIC NORLANDERとドラマーの 3人だけで、彼らしいシンフォニックで幻想的な世界を紡ぎ 上げている。ヘヴィ・メタル系のリスナーには淡々とし 過ぎていると言う印象を与えるかも知れないが、叙情的で美しい、 スペイシーで壮大な作品で、完成度が高く素晴らしい出来だ。[87]
オランダのヘヴィ・メタル・バンド、VENGEANCEの 元ギタリスト、ARJEN ANTHONY LUCASSENによる ソロ・プログレッシヴ・ロック・プロジェクトの4thアルバム。 2枚同時にリリースされたUNIVERSAL MIGRATORと題した コンセプト・アルバムの後編で、SYMPHONY Xのギタリスト、 MICHAEL ROMEO、STRATOVARIUSのボーカリスト、TIMO KOTIPELTO、 PRIMAL FEARのボーカリスト、RALF SCHEEPERS、IRON MAIDENの ボーカリスト、BRUCE DICKINSON、ELEGYのボーカリスト、 IAN PARRY、HELLOWEENのボーカリスト、ANDI DERIS、RHAPSODYの ボーカリスト、FABIO LIONE等の他、ARS NOVAの熊谷桂子がゲスト 参加している。前編ではシンフォニック色がかなり強かったのに 対して、今作は概ねハードなパートとなっている。とは言っても、 このプロジェクトで一貫されているプログレッシヴな方向性からは 決して外れていない。[84]
オランダのヘヴィ・メタル・バンド、VENGEANCEの元ギタリスト、 ARJEN ANTHONY LUCASSENによるプロジェクトのレア・トラック集。 過去の作品のアウト・テイク、バージョン違いを集めたもので、 彼が結成した新しいバンドのアルバムに納められる予定の新曲も 1曲収録されている。Original Hippie's Amazing Tripは、 Amazing Fight In Space、In The Garden Of Emotions、 Inside The Mirror Mazeをメドレー形式に編集したもので、これと アコースティック・バージョンで新しく録り直した Beyond The Last Horizonがこの作品の目玉と言えるだろうか。 AMBEONの新曲は、14才の少女とは思えない様な素晴らしい歌唱に 期待が膨らむ。[78]