HALFWAY TO HEAVEN / BIG CHILL

イギリスのハード・ロック・バンドの1992年にリリースされた デビュー盤。方向的には、どちらかと言うと、キーボードを全面に 配した、アメリカ的な渇いた爽やかさを感じさせる ハード・ロックだ。全体的に、この手のものとしてはかなり ソフトに感じる作品で、エッヂの効いたギターがハードさを 保っている。ポップなメロディで、かなり聴き易いが、その半面 今一つ印象に残る様な楽曲がないのが残念だ。唯一印象に 残ったのは、バンドの方向性としては異質なSlowdancerだ。この アコースティック・ギターをふんだんに取り入れ、叙情的で憂いを 含んだメロディは中々素晴らしい。[80]

ON DANGEROUS GROUND / BIG GUNS

イギリスのヘヴィ・メタル・バンドの1994年にリリースされた デビュー盤。キャッチーなメロディのヘヴィ・メタルだが、そこは イギリスのバンドらしく、どことなく憂いを含んだ 叙情的なものになっている。予算がなかったのか、お世辞にも プロダクションは良いとは言えないが、逆にNEIL BROCKLEBANKの エッヂの効いたギターが生々しく感じられる。IAN TAYLORの ボーカルは今一つ不安定で、特に中低音のパートが いかんともしがたい。厚いコーラスのおかげで、まだいくらか 聴けるが、もう少し上達が望まれる。キーボードを配した聴き易い サウンドで、バラードのLive And Learn等、それなりに楽曲は 出来ているので、プロダクションが良くなれば、かなり良い 作品になったと思うのだが。[81]

BILLIONAIRES BOYS CLUB / BILLIONAIRES BOYS CLUB

ドイツのハード・ロック・バンドの1993年にリリースされた 1stアルバム。元ACCEPTのギタリストJORG FISCHERと元 YNGWIE MALMSTEENのボーカリストMARK BOALS、元 YNGWIE MALMSTEENのドラマー、ANDERS JOHANSSONによって 結成されたプロジェクトで、ベースは大部分がMARCEL JACOBが 弾いている他、元SILVER MOUNTAINのPER STADINも弾いている。 方向的には明るく叙情的なメロディのハード・ロックで、楽曲も 中々良く出来ていて、参加しているメンバーがメンバーだけに 演奏方も安心できるだけの作品に仕上がっている。フックもあって 全体的に聴きごたえがあり、中々素晴らしいアルバムだ。[85]

LET THE GAMES BEGIN / BILOXI

アメリカのハード・ロック・バンドの1994年にリリースされた デビュー盤。方向的には、非常にキャッチーなメロディの爽やかな アメリカン・ハード・ロックで、親しみやすい楽曲が好感を 持てる。叙情的で素朴な雰囲気が全体的に漂っており、 メロディ・センスが非常に良い。Livin' Time等は佳曲とも 言えるだけの出来で、全体的に良く出来た作品だ。のりの良い 楽曲から、素朴で淡々と歌い上げる楽曲まで、幅の広いところ 見せていて、決して飽きさせないし、散漫な印象を 与えないところは新人離れしている。CLYDE HOLLYの伸びやかな 透ったボーカルがまた効果的だ。[85]

ON DANGEROUS GROUND / BIG GUNS

イギリスのハード・ロック・バンドの1994年にリリースされた デビュー盤。サウンド自体は、メロディアスでオーソドックスな 作品だが、ブリティッシュ特有の哀愁味を帯びている。他にこれと 言った特徴がある訳ではないが、この手の ブリティッシュ・ハード・ロックがほとんど聴かれない現在では、 十分貴重な存在だ。ポップでキャッチーな楽曲は、非常に聴き 易いし、楽曲自体の出来も悪くない。IAN TAYLORのボーカルも、 上手いとは言い難いが、微妙なビブラートが意外に味わいがある。 全ての曲と言う訳ではないが、HERT AND SOUL等はいかにもDOKKEN 風で、DOKKENファンにも訴える物があると思う。[84]

BLACK MARKET / BIG BANG BABIES

アメリカン・ハード・ロックンロール・バンドの多分 2ndアルバム。安上がりなジャケットといいCD番号からしても多分 自費出版だろう。サウンドは軽目のロックンロールという感じで ハード・ロックというまでヘヴィとは言えないだろう。この手の サウンドにはさして興味はないがキャッチーだし悪くはないように 思う。ラスト(実際は隠しトラックがあるのでラストではないが)の BlissはMaguro Tatakiというふざけたサブ・タイトルが ついているが、これだけ他の曲と違って湿った感じのかっこ良い ギター・インストゥルーメンタル・ナンバーだったりする。[81]

ROCK AREA / BIG APPLE

ジャーマン・ハード・ロック・バンドのデビュー盤。いかにも アメリカっぽいださいバンド名にださいジャケットなのだが、 それに反してクオリティは高い。楽曲は確かに アメリカナイズされたものではあるのだが、ヨーロッパの バンドらしい叙情感も見受けられるところがあり、キーボードが 中々良い味を出している。方向的にはメロディアスな アメリカン・ハード・ロックと言う感じで、結構扇情的だ。部分 部分を取ればつまらない部分も多いし、まだまだ全体的な曲の レベルを上げる必要はあるが、次回以降を期待させる位の 出来ではある。[84]

ROAD TO PROMISED LAND / BIG BLUE

オーストリアのヘヴィ・メタル・バンドの恐らくデビュー盤。 出だしでいきなりLONG ISLANDのアーティストにしては めりはりのあるハードなチューンが来て驚いたが、それ以降は 何とも平凡なポップ・ナンバーが続く。大幅に取り入れられた キーボードもあまり意味は取れないし、前半では取り立てるものは 殆どない。むしろスロー・ナンバーなどの方が曲が纏まっていて 面白かった。注目すべきはLittle Witch以降で、かなり臭い キーボードをフューチャーした曲ながらこれが結構面白い。 それ以降はかなりハードな内容になるしギター・メロディも 良いので聴きごたえがある。後は楽曲が洗練されればかなり 期待がもてる内容だと言って良い。[81]

BISCAYA / BISCAYA

スウェーデンのヘヴィ・メタル・バンドの1984年にリリースされた 唯一のアルバム。中古市場でも高値を付けて名を売った、EUROPE 等と並ぶ北欧メタル初期のバンドだ。北欧メタルらしい叙情性と ロックンロール系の楽曲が入り組んでいて、到底全編に渡って 素晴らしいとは言いかねる内容だ。特にロックンロール系の曲は、 悪いと言うわけではないが、取りたてて取り上げる 点がないものの、叙情性を持った楽曲では日本人の心をくすぐる メロディを持っている。しかし、バラードのSummerlove等々、 これはと言う楽曲があるのも確かだ。ボーナス・トラックの曲は、 貴重な音源ではあるものの、特につまらないので無くても困らない 内容だ。中古史上の高騰振り程騒ぐ作品であるとは思えないが、 それなりの線はいってるアルバムではある。[83]

MATA LEAO / BIOHAZARD

アメリカのハード・コア・パンクフ・バンドの4thアルバム。 方向的にはハード・コア・パンクが主流になると思うが、 ヒップ・ホップ、ラップ等の要素も取り入れたミクスチャーと 言ったところだろう。ヘヴィ・メタル的な要素もない 訳ではないが、どちらかというとミクスチャーとは 言ってもやっていることはシンプルだし、ハード・コアや ヒップ・ホップが聴けない人には辛い内容かも知れない。楽曲的に 悪い内容ではないし、中々良く出来たアルバムなので、元からの ファンには期待を裏切らない出来だとは思うが。[81]

IN CONCERT / BILLY SQUIER

アメリカのロック・シンガーのライヴ盤。ラジオ番組、 KING BISCUIT FLOUR HOUR放送用のライヴ音源をCD化したものだ。 1980年代前半に活躍し、日本でも結構知れたミュージシャンだが、 LED ZEPPELINを比喩に出されることが多かったと思う。楽曲的には もっとアメリカ的な渇いた明るいノリがあるし、ROBERT PLANTと 比較されたそのボーカルも、高音ではともかく全体的にはもっと 骨っぽい。今聴くとちょっと古臭いロックンロールで懐かしさを 漂わせている。このライヴは、1983年にアメリカで 行われたもので、彼が最も成功していた頃のものだ。[82]

NO HOLDS BARRED / BIOHAZARD

アメリカのハード・コア・パンク・バンドのライヴ盤。今年 行われたドイツでの公演の模様を収めたものだ。 ハード・コア・パンクらしく、ライヴでありながら24曲もの楽曲を 次々と畳み掛けてくる。割とヘヴィ・メタル的な色合いのある サウンドだが、それ程スラッシィな感じは強くなく、割と メロディを押し出したサウンドだ。パターンにはまってる感じは 少し受けるが、パワフルかつ剛直で一気に疾走していき、出来は 決して悪くない。BLACK SABBATHのAFTER FOREVERを カバーしているが、流れ的にもそれ程違和感のない 仕上がりになっている。[79]

IN LOVING MEMORY OF... / BIG WRECK

アメリカのロック・バンドのデビュー盤。結構ハードで、骨太な 部分も見せたりするので、ハード・ロック系の人間にもそれなりに 聴けるかもしれない。全体的な印象は結構多種多様で、ある程度 バンドのカラーを出せているので散漫な印象はそれ程与えない。 シアトル系の様な淀んだ気だるいハードな楽曲もあれば、やや U2っぽい印象受けるものもあるし、NIRVANAっぽいものもある。 とはいうもののそれ程グランジ的な部分は強くないし、 ギター・メロディが結構鮮烈で面白かったりして耳を引き 付けてくる。手放しで凄いと言う様な作品ではないが、叙情的に 感じるメロディもなかなか良い。[81]

HANDS OF TIME / BIG MOUTH

アメリカのハード・ロック・バンドのデビュー盤。いかにも アメリカらしい洗練されたキャッチーな楽曲を取り揃えた作品だ。 叙情的かつポップで実に気持ちの良い作品で、憂いのある 楽曲などはDOKKENを思い起こさせる部分もあったりする。特に LARRY LEONの声質がややDON DOKKENに似ていることもあって そういった感を強くさせている。Million Miles Awayの様な 泣きたっぷりの曲も悪くないが、少々あざとく感じられ、 どちらかというとさりげなく哀愁を効かせた楽曲の方がバランスが 良いような感じがする。美しいメロディに整った楽曲と、派手さは 今一つだが、エモーショナルで悪くない作品だ。[82]

BIG BAD WOLF / BIG BAD WOLF

数々のヒット曲を放ってきたアメリカのロック・バンド、 JEFFERSON STARSHIP、STARSHIPのギタリスト、CRAIG CHAQUICOが 結成したバンドのデビュー盤。さすがと思わせるキャッチーな メロディが散りばめられた楽曲だが、STRASHIPの様な産業ロック 的な部分がなくて、どちらかと言うと扇情的なヘヴィ・メタルと 言った感じだ。特にCRAIG CHAQUICOのギター・プレイもそうだが、 ROLF HARTLEYのハイ・トーン・ボーカルは正にヘヴィ・メタル 然としたサウンドに結実しているだろう。そのためトップ40 バンドの様なイメージは全くなく、扇情的で美しくキャッチーな メロディの作品になっている。メロディの出来もさすがと思わせる 様な高レベルのものが取り揃っており、哀愁の漂った、 ヘヴィ・メタル・バラードのCutting Edgeも素晴らしい出来だ。 STARSHIPをイメージしているならば外すかもしれないが、叙情的な メロディの良く出来たアルバムだ。[86]

BIGHORN / BIGHORN

カナダのハード・ロック・バンドの1978年にリリースされた デビュー盤。方向的には、アメリカン・プログレッシヴ・ハードと 言った感じの受ける作品で、そこに更にカナダのバンドらしい 叙情的なメロディが味付けされている。甘く、キャッチーな メロディに軽めのサウンドは悪くないし、特にStar Rockerは 中々の佳曲だ。STYX、BOSTON等の楽曲に、QUEENのコーラスを 味付けしたと言う感じで、軽めのサウンドもあいまって、やや 地味な感じのする作品に仕上がっている。これと言った 楽曲もないが、平均的に良く出来ていて、悪くないアルバムだ。 [79]

NEW WORLD DISORDER / BIOHAZARD

アメリカのハード・コア・バンドの3年振りの5thアルバム。 方向的には前作から大きく外れるものではなく、ファンクや ヒップホップ、ラップと言った要素を取り入れた、 ミクスチャー的な色合いが濃い。その中でも、よりシンプルな 方向へと向かっており、本来のハード・コア的色合いに、ラップ 的な色合いが強くなって来ている。うねる楽曲はグルーヴィで、 のりは良いし、よりメロディを強く打ち出しているのも特徴と 言えるだろう。楽曲の出来も良いし、パワフルで中々 聴きごたえのある作品に仕上がっているが、ミドル・テンポが 中心のため、ややスピード感に欠けるのが残念だ。[83]

CYBERPUNK / BILLY IDOL

アメリカ人ロック・シンガーの1993年にリリースされたアルバム。 パンク・ロック・バンド、BLIND Xのボーカリストとして活躍し、 ソロではSINNERもカバーしたRebel Yellのヒットでも知られる 人だが、メタル系のリスナーには、元JERUSALEM SLIMの ギタリスト、STEVE STEVENSが彼の片腕としてソロでの成功に 大きく貢献した事は良く知られるところだろう。この作品では、 その頃のアップ・テンポでハードで勢いの感じられる様な楽曲は 全くなく、ああ言ったイメージを持って聴くと外すだろう。テクノ 調のニュー・ウェーブと言った感じで、ところどころシャウトで 彼らしいと思える位だ。[81]

COMPRESSION / BILLY SHEEHAN

アメリカのハード・ロック・バンドのベーシストによる初の ソロ・アルバム。ボーカルは全曲彼が取っており、ギターも1曲 STEVE VAIがゲストで弾いている以外は、全て彼が プレイしている。名だたるベーシストだけに、ギターの腕前も 悪くないし、何よりボーカルが意外といけるのに驚かされる。 方向的にはMR.BIGとはやや違うが、NIACINの様に全く異なっている 訳でもないので、彼のファンならばそれなりに聴けるだろう。 彼らしいテクニカルなベース・プレイも織り交ぜながら、意外と 楽曲はシンプルで、演奏的にも楽曲的にも聴きどころのある作品に 仕上がっている。[82]

UNCIVILIZATION / BIOHAZARD

アメリカのハード・コア・パンク・バンドの6thアルバム。この 手の作品としては、最もヘヴィでダークな音楽性で、暴力的で 殺伐とした雰囲気に満ちている。スラッシュ・メタル的な色合いも 強く、メタル側のリスナーにも割合と聴き易い作品だろう。 ラップやヒップ・ホップ的なエッセンスもあり、その音楽性は ANTHRAXに共通する部分もある。ただそれよりは、もっと機械的な クールさを感じさせ、破壊的な暗さを湛えている事が特徴と 言える。特にこの作品ではこのヘヴィさとダークさをより前面に 押し出して来ており、機械的な冷たさも感じさせてくれる作品だ。 [81]

CAROLINE / BILLY SHEEHAN

遂にその活動を止める事となったアメリカの ハード・ロック・バンド、MR.BIGのベーシストによる ソロ・アルバム、COMPRESSIONからの1stシングル。 タイトル・トラックのシングル・カット曲に、未発表曲が3曲の 全4曲と言う構成になっている。Don't Wanna WorryはCarolineと 同タイプのメロウなナンバーで、CAROLINEが気に入ったならば これも気に入るだろう。Winterlandもやはりメロウな ナンバーだが、言わばベース・インストルゥーメンタルとも 言えるもので、中々面白い仕上がりだ。Shadowだけはやや趣が 異なり、サンプリングを多用したインストルゥーメンタルだ。[81]

BIG BROTHER AND THE DOLDING COMPANY FEATURING JANIS JOPLIN / BIG BROTHER AND THE DOLDING COMPANY FEATURING JANIS JOPLIN

アメリカのロック・バンドの1967年にリリースされたデビュー盤。 その後一世を風靡した女性ボーカリスト、JANIS JOPLINの 記念すべき初めての作品だ。フォークをベースにしたブルージィな ロック・アルバムで、JANIS JOPLINらしい艶やかでパワフルな ボーカルを聴かせてくれている。しかしながら残念な事に プロダクションは最低に近く、録音レベルが低過ぎて折角の彼女の ボーカルが今一つ生きておらず、宝の持ち 腐れとなってしまっているのが残念だ。演奏自体はチープだが、 楽曲も割と知られているものが多いし、JANIS JOPLINのボーカルが 素晴らしいのは間違いがない。[78]

KILL OR BE KILLED / BIOHAZARD

アメリカのハード・コア・バンドの7thアルバム。 ヘヴィ・ロック、ラウド・ロック隆盛以前から、そう言った音楽 スタイルを築き上げ、音楽シーンもこのバンドに追いついて来た 感じだが、この手のものとしてはラップ的なボーカルも取り 入れて、ハード・コア色が強くてややエクストリーム的な 色合いもあるだけに、メイン・ストリームに出てくるのは 厳しいかも知れない。ベース・ライン等はドゥーム的と言って良い 程、重低音を響かせうねらせて来て、非常にグルーヴ感を 感じさせてくれる辺りは非常に面白いと思えるアルバムだ。[82]