BELIEVE IN ME / DUFF McKAGAN
アメリカのハード・ロックンロール・バンド、GUNS N' ROSESの
元ベーシストによる、まだバンド在籍中の1993年にリリースされた
初のソロ・アルバム。SLASH、JEFF BECK、MATT SORUM、SNAKE、
LENNY KRAVITZ、GILBY CLARKE、SEBASTIAN BACH等と言った多彩な
ゲストを迎えて制作されている。元々、色々な楽器を
プレイしていただけあって、楽曲によっては彼が全てのパートを
担当している。方向的にはチープでパンキッシュな
ロックンロールと言ったところだが、GUNS N' ROSESと比べると、
より素朴でロック然とした土っぽいアルバムに仕上がっている。
彼のボーカルも、とりわけ難しい楽曲がないだけに、無難に
歌えてはいる。[80]
DEMOLITION / DUNGEON
オーストラリアのヘヴィ・メタル・バンドのデビュー盤。
扉が開く音に“Welcome To The Dungeon”という冗談のような
セリフで始まり、1980年代のいかにもという臭い楽曲群に、酷い
録音状態と、ここまで再現せずともと思わずにいられない。
キャッチーな歌メロで、哀愁感を漂わせる楽曲も良く
出来ているし、演奏も悪くないので、1980年代のヨーロッパの
臭い、正統派ヘヴィ・メタルが好きな人には必ず訴える物が
あるだろう。ベース・ライン等には、明らかにIRON MAIDENを
意識した部分がある。BLONDIEのCall Meをカバーしているが、
まぁ御愛敬というところか。録音だけは、もう少し金をかけた方が
良い。[85]
A RISE TO POWER / DUNGEON
オーストラリアのヘヴィ・メタル・バンドの3rdアルバム。
方向的にはこれまで同様、1980年代のB級ヨーロピアン・メタルを
リスペクトし、そのまま現代に持ち込んだものだ。ただ残念なのは
これまでと比べてプロダクションが格段に良くなった事で、逆に
そう言ったB級的な趣が少し薄くなってしまっている事だろう。
そのために彼等の特色と言うものが今一つ伝わって
来ないところがあるのは確かだ。IRON MAIDENのWasted Yearsや
QUEENSRYCHEのQueen Of Reichと言った、メジャーではあるが、
彼等の特徴にあったカバーを完璧にコピーしているだけに、尚更
そう思える。[82]