THAT MAKES ONE / EASY ACTION
スウェーデン人ギタリスト、KEE MARCELLO率いる
ハード・ロック・プロジェクト・バンドの1986年にリリースされた
2ndアルバム。KEE MARCELLOがEUROPE加入前に制作された作品で、
EUROPEとは全く違った方向性の作品だ。デビュー盤ともかなり違う
様で、非常にAOR的なハード・ポップ作品と言って良いだろう。
ハード・ロック的な部分はほとんど廃されていて、非常に軽い
ポップな作品になっている。KEE MARCELLOのギター・プレイは
ほとんど前面に出てこず、どちらかと言うと歌もの的な色合いが
強い。叙情的ではあるが、EUROPEの様な愁いを含んだところは
全くない。[76]
PERFECT CREACION / EASY RIDER
スペインのヘヴィ・メタル・バンドの1997年にリリースされた
アルバム。大部分が母国語である、スペイン語の歌詞なのだが、
EUGENIO CALVOのボーカルは、いわゆるスパニッシュ・メタル
特有の巻き舌による発音はそれ程感じられない。方向的には
パワー・メタルで、叙情的で扇情的なアルバムに仕上がっている。
但し、完成度はまだまだで、まだまだ未整理な部分も多く
残っている。プロダクションもお世辞にも良いとは言えず、
課題となる部分は多い。扇情的でパワー・メタルらしい方向性は
悪くないし、どこかで聴いたようなメロディもあるが、この辺の
曲作りも慣れてくればかなり力は有りそうな気がする。[74]
EVILUTION / EASY RIDER
スペインのヘヴィ・メタル・バンドの3rdアルバム。非常にダサい
ジャケットに一瞬躊躇を覚えるが、中身は非常にまともだ。
方向的にはJUDAS PRIEST的とも言える正統派ヘヴィ・メタルで、
EUGENIO GARANDAのボーカルも、それらしいハイ・トーンの
シャウトを聴かせてくれている。スペインのバンドと言うと、
独特の巻き舌の発音で、コケティッシュな感じがするものが
多いのだが、彼のボーカルにはそう言う部分はない。ボーカルは
ややシアトリカルさがあり、全体的によりアップ・テンポで、
アメリカナイズされた感じがあるので、どちらかと言うと
MALICEっぽさを感じさせるアルバムだ。[80]