PRETTY LIES / ECHO PARK
元ZENOのボーカリスト、MICHAEL FLEXIG、元ACCEPT、
現MOON' DOCのギタリスト、HERMAN FRANK、元ELOYの
KLAUS-PETER MATZIOLによるプロジェクト・バンドによる
2ndアルバム。KLAUSのイニシャチヴが強すぎるため、他の
二人がほとんど生かされていない形になっている。特に
MICHAEL FLEXIGの独特のボーカルが全く生かされていない。
シンフォニック・ロック的な楽曲群で打ち込みの音が多すぎて
無機質な感じがする。曲によってはPLANET Pを思い
起こさせるものもあるが、全体的にもう少しハードな
作品作りがなされている。[76]
THE TRUTH AND A LITTLE MORE / ECLIPSE
スウェーデンのヘヴィ・メタル・バンドのデビュー盤。
北欧メタルらしい、叙情的で洗練された透明感のある
ヘヴィ・メタルだ。キーボードを効かせた適度にキャッチーで
憂いのかかった楽曲は如何にもと言った感じで、ポップな
北欧メタルが好きならば気に入るだろう。バラードの
Message Of Love等のドラマティックな盛り上がり方も良いし、
ERIC MARTENSSONの伸びのある透ったボーカルも、こう言った
雰囲気に良く合っており、実に美しいアルバムに仕上がっている。
ただし、難点を挙げるとするならば、これまで
北欧メタルがやっている事をなぞっているだけで新味はないし、
この手のものとしてはよりポップ色を押し出したものなので、
パンチに欠ける面が感じられる。[82]
THE ACT OF DEGRADATION / ECLIPSE
ポーランドのブラック・メタル・バンドの1stアルバム。
キーボードを配した荒涼としたメロディの、如何にもヨーロッパの
ブラック・メタルと言った感じの作品だが、この手のものとしては
非常にアグレッションを効かし、恐らくドラム・マシンを
使用してはいるが、テクニカルなものとなっている。この辺の
ブラスト・ビートを前面に配した、グラインド・コア的な部分は、
恐らくVADAR等のポーランドのエクストリーム・メタル界の影響を
受けた結果だろう。言わば、ブラック・メタル版VADARとも
言えるもので、メロディ等は非常にオーソドックスな
ブラック・メタルながら、意外とユニークな作品だ。[84]