J.FOGARTYなるイギリス人による ソロ・シンフォニック・ブラック・メタル・バンドのデビュー盤。 BURZUMのCOUNTと同じく、全てのパートを彼一人で こなしているのだが、抑揚がなく、力が抜けるような ブラック・メタル・ボイスはいかんともしがたいものの、それを 除けばこの手のものとしては悪くない。BURZUM等と比べれば よりドラマティックなギター・メロディを強く押し出しており、 非常に聴きやすい。シンフォニック的な部分が良い 味付けになっているが、それ一辺倒に陥ってはおらず、荘厳さを 生み出しながらも、ヘヴィな部分を打ち出している。[78]

イギリスのシンフォニック・ブラック・メタル・バンドの 2ndアルバム。BURZUM以来伝統の、この手のものらしく、 J.FOGARTYによるいわゆる一人ブラック・メタルと言うやつだ。 シンフォニック・ブラックらしく、ややチープな感じのする荘厳で スペイシーなキーボードが全編に配されているが、この 手のものとしてはかなりブルータルで、ブラスト・ビートも織り 交ぜてきている。アンビエントでダークで、それでいて激しく 凶悪で攻撃的な作品に仕上がっている。ダンサブルなビートの キーボードを入れて来ていることが、打ち込みのドラムがそれ程 マイナスに作用していない。[82]