CHILDREN / ILUVATAR
アメリカのプログレッシヴ・ハード・ロック・バンドの
2ndアルバム。方向的にはそう遠くもないのだが、
DREAM THEATERとはまたなんとなく違う世界観を展開している。
より情感溢れるサウンドだが、かなりプログレッシヴ・ロック的な
エッセンスが強いので、ハード・ロック系のリスナーからすると
キーボード等のスタイルはちょっと受け付けない部分があるかも
知れない。とは言っても、叙情的なメロディの出来は非常に
良いし、幻想的で中々良く出来たアルバムだ。児童合唱を
コーラスに入れたりしているところも面白い。[86]
A STORY TWO DAYS WIDE... / ILUVATAR
アメリカのプログレッシヴ・ロック・バンドの3rdアルバム。
この手のものとしては、割とハードなところがあるが、あくまでも
プログレッシヴ・ロックが主体であり、そこにハードな要素を
加えた感じだ。しかも、これまでの作品の中ではかなり落ち着いた
感じのする作品で、ハードさはそれ程強くない。
シンフォニック・ロックやポンプ・ロック的な色合いがより
強くなっており、一方でRUSHっぽい部分も多々ある。流麗な
メロディは中々良く出来ているが、シンフォニック・ロックにある
程度免疫がないと少し辛いかもしれない。幻想的で清々しい
雰囲気のアルバムに仕上がっていて、聴いていて気持ち良い。[82]
REVOLUTION REVOLUCION / ILLNINO
アメリカのヘヴィ・ロック・バンドのデビュー盤。元PROーPAIN、
LAAZ ROCKIT、M.O.D.のドラマー、DAVE CHAVARRIを中心とした
バンドだ。彼自身がペルー出身だったり、SOULFLYでも一時
サポート・メンバーとしてツアーを行った事ももあってか、かなり
SOULFLY的なエッセンスの感じられるトライバルな作品に
仕上がっている。Nothing's Clearではフラメンコっぽい
アコースティック・ギターが入っていたりして、中々ユニークで
面白い。SOULFLY等よりは、もっとモダンなヘヴィ・ロック的な
色合いが強くて、オルタナティヴ・ロック的なクールさがある。
激しさとクールさが入り混じって起伏のある聴き応えのある
アルバムだ。[84]
KOKAIINUM / ILLDISPOSED
デンマークのデス・メタル・バンドの7thアルバム。
ブラスト・ビートを用いた、リフを中心とするオーソドックスな
デス・メタルだが、そこにモダン・ヘヴィネス的なグルーヴ感を
持ち込んでいるのがこのバンドの特徴と言って良いだろう。
ザクザクと切り刻むリフはエッヂが立っていて非常に格好良いし、
聴き応えのあるアルバムに仕上がっている。ギター・ソロ等は
かなり叙情的なメロディをきちんと打ち出して来るし、意外と聴き
易いはずだ。BO SUMMERのデス・ボイスも、うなり声と言う感じで
歪ませてはいるが、安定しているしそれ程聴き難くはない。[82]