イギリスのヘヴィ・メタル・バンドの1980年にリリースされた デビュー盤。N.W.O.B.H.M.の代表的とも言えるバンドで、創成期に そのシーンを引っ張って行く事になった。それ以前に リリースされていたTHE SOUNDHOUSE TAPESで既に話題を 呼んでいたが、それに違わぬ出来で、彼等の人気を決定付けた 作品だ。ボーカルのPAUL DI'ANNOが割とシャウトを中心とする 感じで、かなりパンキッシュに感じられるところも多いが、その 一方で、メロディアスでドラマティックな楽曲展開も 聴かせてくれている。プロダクションはお世辞にも良いとは 言えないが、この次期の他のバンドに比べると、格段の 出来であるのも確かだ。激しい曲展開のPhantom Of The Operaを 始め、どの楽曲を取っても初期の彼等を代表出来るだけのレベルの 楽曲が占められている。[89]
イギリスのヘヴィ・メタル・バンドの1981年にリリースされた 2ndアルバム。激しいメンバー・チェンジを繰り返した事でも 知られているが、このアルバムではギタリストが DENNIS STRATTONからADRIAN SMITHに交代している。方向的には 前作の延長線上とも言えるもので、パンキッシュな風味のある ヘヴィ・メタルだ。Murders In The Rue Morgue等は ロックンロール色があり、N.W.O.B.H.M.らしい風味を感じさせる。 デビュー盤ではPhantom Of The Operaの様なドラマティックな 展開の大作があったが、この作品ではむしろコンパクトな楽曲 作りがなされているが、そのせいもあってかやや小粒な 感じがする。[84]
イギリスのヘヴィ・メタル・バンドの1988年にリリースされた 7thアルバム。今や確固たるステータスを築いているだけに、 大きな路線変更は当然なく、従来の彼等のサウンドを引き継いだ アルバムと言える。ただ、Can I Play With Madnessや The Evil That Men Do等は、これまでの彼等からするとかなり 新味を感じさせる楽曲で、特にCan I Play With Madness等は、 アメリカ・マーケットを意識しているのではないかと思える程 キャッチーな楽曲に仕上がっている。前半でそう言う新味を 見せながらも、後半では従来のファンに受ける様な彼等らしい 楽曲を配し、慎重なところを見せている。[84]
イギリスのヘヴィ・メタル・バンドの1988年にリリースされた 7thアルバム、SEVENTH SON OF A SEVENTH SONからの2ndシングル。 シングル・カット曲のタイトル・トラック・ナンバーに、既発曲の 再レコーディング曲が2曲と言う構成になっている。デビュー盤に 収められていたProwlerとCharlotte The Harlotと言う PAUL DI'ANNO時代の楽曲をBRUCE DICKINSONのボーカルで取り 直している訳だが、Prowler '88ではPAUL DI'ANNO的な シャウトがあって、割とオリジナル的な色合いが見えるが、 Charlotte The Harlot '88はシャウトと言うよりは歌う 楽曲だけに、趣が異なっている。[82]
イギリスのヘヴィ・メタル・バンドの1990年にリリースされた 8thアルバム。ギタリストはADRIAN SMITHから元WHITE SPIRITの JANICK GERSに交代しているが、JANICK GERSが楽曲を全く 書いていない事もあり、その音楽性への影響は全く感じられない。 前作ではこれまでと少し違う感じの楽曲が混じっていただけに、 よりこれまでの彼等らしい作品と言っても良いだろう。ここ最近の 作品と比べると、ギターはかなりソロ・パートが多く、 ツイン・ギターである必要性はかなり低くなったと言っても 良いだろう。それだけに音の重厚さが軽減し、幾分物足りなさも 感じられる。[83]
イギリスのヘヴィ・メタル・バンドの1990年にリリースされた 8thアルバム、NO PRAYER FOR THE DYINGからの1stシングル。 タイトル・トラックのシングル・カット曲にカバーが2曲の全3曲と 言う構成になっている。All In Your Mindは、テンポの良い明るい ロックンロール調の楽曲で、そこに彼等らしいアレンジが 施されており、中々興味深い。Kill Me Ce Soirは逆に ミドル・テンポのロック・ナンバーで、同様に彼等らしい アレンジがなされている。彼等のオリジナルの楽曲とはどちらも やや異なった趣があるが、これはこれで面白い出来だ。[81]
イギリスのヘヴィ・メタル・バンドの1990年にリリースされた ボックス・セット。デビューして10周年を記念して、これまで リリースされた音源のうち、アルバムに収録されていない音源を 全て収録すると言う、ファンには垂涎の10枚組と言う豪華な ボックス・セットだ。後に、リマスター盤のボーナス・トラックで 収録されたりするが、この当時はほとんどが始めてのCD化と言う 事で貴重なボックス・セットで、アルバム未収録曲だった Women In UniformやTwilight Zone、ライヴ・ミニ・アルバムの MAIDEN JAPANと言った辺りももちろん完全に収録されている。[88]
イギリスのヘヴィ・メタル・バンドの1990年にリリースされた 8thアルバム、NO PRAYER FOR THE DYINGからの2ndシングル。 タイトル・トラックのシングル・カット曲にカバーが2曲の全3曲と 言う構成になっている。FREEのカバー、I'm A Moverはさすがに 作風が違って違和感を感じるし、PAUL RODGERSとはあまりにも 個性の違うBRUCE DICKINSONのボーカルでは、あの味わいが 出てこない。むしろLED ZEPPELINのCommunication Breakdownの 方が、オリジナルに沿っており、歌い上げると言うよりは シャウトするタイプの方があっており、ROBERT PLANTのボーカルと 比べると、それ程違和感は感じない。[82]
イギリスのヘヴィ・メタル・バンドの1992年にリリースされた 2年振りの9thアルバム。方向的には完全に前作の延長線上と 言えるもので、如何にも彼等らしいドラマティックな展開を持った 楽曲が揃っている。前作同様、ギターはソロ・パートが中心で、 ツイン・ギターである意味合いが薄く、そのため重厚さと言う 意味においては今一つ不満の残る部分もある。今作より JANICK GERSが本格的に曲作りに参加しているが、左程大きな 影響は感じられない。彼等の作品としては特別抜きんでた 楽曲ではないが、全体的に安定して良い出来で、安心して 聴いていられる。[83]
イギリスのヘヴィ・メタル・バンドの1993年にリリースされた ライヴ盤。1992年から1993年に行われたツアーの模様を 収めたもので、同時にA REAL LIVE ONEと言うライヴ盤と併せて リリースされている。A REAL LIVE ONEが最近の 楽曲ばかりからなっているのに対して、こちらは古いものが中心に 集録されている。最近ではあまり演奏しなくなったRunning Free、 Transylvania、Sanctuary等のPAUL DI'ANNO時代の楽曲が数多く 集録されており、中々興味深い内容となっている。特に初期からの ファンには感慨深いライヴと言って良いだろう。[86]
イギリスのヘヴィ・メタル・バンドの1993年にリリースされた ライヴ盤。1992年から1993年に行われたツアーの模様を 収めたもので、同時にA REAL DEAD ONEと言うライヴ盤と併せて リリースされている。A REAL DEAD ONEが古い 楽曲ばかりからなっているのに対して、こちらは新しいものが 中心で、新しいファンには聴き馴染みのある楽曲が並んでいて 嬉しいだろう。逆に初期のファンからすると、初期の楽曲が 全くない訳で、少々物足りないかも知れない。まぁ、 A REAL DEAD ONEと補完関係にある作品なので、好きな方を聴けば 良いだけだが。[83]
イギリスのヘヴィ・メタル・バンドの1993年にリリースされた 2枚組みライヴ盤。1992年にドニントンで行われた フェスティバル、モンスターズ・オブ・ロックでトリを 務めたときのライヴの模様を収めたものだ。ライヴ盤としての 出来はともかく、A REAL DEAD ONE、A REAL LIVE ONEと3種類の ライヴ盤がほぼ同時にリリースされるのには、ちょっと意義に 疑問が感じられる。A REAL DEAD ONEが昔の楽曲を、 A REAL LIVE ONEが最近の楽曲を集めたものであるのに対して、 この作品は一度の公演を丸々収めているだけにまんべんなく 収められている。ライヴの内容としては、流石と思えるだけの 出来で、十分満足の行く作品だ。[84]
イギリスのヘヴィ・メタル・バンドの1992年にリリースされた、 FEAR OF THE DARKからのシングル。シングル・カット曲である タイトル・トラック・ナンバーに、ライヴが2曲、アルバム未収録 カバーが1曲の全4曲と言う構成になっている。 Roll Over Vic VellaはCHACK BERRYのRoll Over Beatovenが 元曲で、それをもじったカバー・ソングだ。残りが Public Enema Number OneとNo Prayer For The Dyingの ライヴとなっている。。全体的には、特にこれと言った 目玉もないし、コレクターズ・アイテムの範疇を越えていない。 [77]
イギリスのヘヴィ・メタル・バンドの10thアルバム。 ボーカリストが元WOLFSBANEのBLAZE BAYLEYに交代して初めての 作品だ。楽曲的にはPOWER SLAVEの頃に近くて、彼等としては 近年ではかなり良い出来だと言っても良いだろう。だがその 一方で、不安視されたBLAZE BAYLEYのボーカルがやはり難点で、 酷いという程のレベルではないがやはりバンドのサウンドには 合っていない。決して下手なボーカリストではないだけに、一緒に 活動していれば馴染んで来るのだろうが、やはりどちらにとっても もったいない気がする。初回盤のボーナスCDはアルバムに 収録された曲よりは落ち、所詮ボーナス・トラックに 過ぎないのだが、そこそこの線はいっている。[84]
アメリカのヘヴィ・メタル・バンドの恐らくデビュー盤なのだが、 どういう経緯か分からないが、ギタリストはLEVVIATHANの RONNIE SKEENだ。同じくLEVIATHANのギタリストの片割れの JOHN LUTZOWも曲作りを含めてゲスト参加している。曲もRONNIEが 中心となってかかれており、ドラムは恐らく彼の 兄弟であることから考えて、彼がバンドの中心と見て よいだろう。しかし、その後、LEVIATHANがRONNIEを含んで新しい アルバムをリリースしていることからすると、 プロジェクト・バンドである可能性が高い。そういった 経緯もあって、少しプログレッシヴ・ヘヴィ・メタル的な エッセンスを取り込んだ、LEVIATHAN的な色彩が強い アルバムになっている。特にギター・ソロではそういう傾向が 強いが、ボーカルの声質もあって、全体的にはもう少し エキセントリックな内容になっている。特に Eye Of The Storm等はMERCYFUL FATEの様な感じがする。 LEVIATHAN同様プロダクションも含めてB級といった匂いが ぷんぷんして、決して万人向けではないのだが、これはこれで 味がある。[83]
元HELLOWEENのPIET SIELCKを中心とするプロジェクト・バンドの アルバム。HELLOWEENで一緒だった現GAMMA RAYのKAI HANSENの他、 BLIND GUARDIANのTHOMEN STAUCHとHANSI KURSCH、GAMMA RAYの DIRK SCHLACHTERといったそうそうたるメンバーが参加している。 この参加メンバーを見ればある程度想像できるとおり、いわゆる ジャーマン・パワー・メタルなのだが、HELLOWEENの様な大仰さは あそこまでなく、どちらかというとよりストレートな印象を 受ける。そういった意味ではHELLOWEENよりも、BLIND GUARDIANや RUNNING WILDといった感じのほうが強く、灰汁がそれ程 強くないので聴きやすい作品だろう。楽曲の出来も結構良いし、 パワーもあって良い作品だ。GAMMA RAYのWatcher In The Skyの はともかく、JONI MITCHELのThis Flight Tonightや JUDAS PRIESTのThe Rageをカバーは、オリジナルの楽曲に対して スピード感がないのでさして面白くない。[85]
N.W.O.B.H.M.の最高峰といえるバンドの11作目のアルバムに、2曲 入りのライヴCDをパッケージした2枚組みCD。まず一番耳を 引くのはキーボードを導入したことだが、何とも安っぽい音で、 これでは逆効果にしかならないだろう。ボーカルは前作から BLAZE BAYLEYに変っているが、前作はBRUCE DICKINSON向けの曲も あったであろうから、その真価を問われる作品だったのだが、その 印象は前作を覆すものではなかった。彼を決して悪い シンガーだとは思わないが、その語尾や節回しはどうも このバンドからは浮いているように思える。楽曲自体は特別 これといった曲はないが、いかにもIRON MAIDENらしいもので、 悪くない出来だ。[82]
ドイツのパワー・メタル・バンドの2ndアルバムよりの先行 シングル。初期HELLOWEEN、BLIND GUARDIAN、GAMMA RAY等に 関連したPIET SIELCK率いるプロジェクト・バンドだが、 シングル・カット曲である、タイトル・トラックも、もう1曲の 新曲であるForces Of Rageも、方向的には前作の延長線上であり、 ジャーマン・パワー・メタル的なエッセンスを持ちながらも、より 扇情的でハードな仕上がりとなっている。残りはライヴの ATLANTIS FALLINGと、多分このプロジェクトの最初の 音源であろう、Iron Saviorの1994年に収録されたものの4曲と言う 構成になっている。[82]
ドイツのパワー・メタル・バンドの2ndアルバム。HELLOWEENの 前身バンドに在籍していたPIET SIELCKが、かつての中真間である GAMMA RAYのKAI HANSENと組んだプロジェクト・バンドで、 いわゆるジャーマン・パワー・メタルと言うやつなのだが、それ程 大仰と言う様な印象は受けず、割と自然で正統派的だ。とは言え、 やはりジャーマン・パワー・メタルを思わせるメロディが そこここに散りばめられており、聴きごたえは結構ある。この 手のものとしてはかなり聴き易い作品だが、ヘヴィ・メタルらしい 内容で、中々良く出来た作品だ。BLACK SABBATHのカバー、 Neon Knightsもバンドのカラーに割と合っている。[83]
イギリスのヘヴィ・メタル・バンドのボックス・セット。これまで リリースされたアルバムと、IRON MAIDEN IN PROFILEと称した アルバムと言う構成になっている。バラ売りのものもそうだが、 故意かあるいは別の事情か、BLAZE BAYLEY時代のものは 含まれていない。全てエンハンスドCDになっており、これが今回の 目玉と言ったところだろう。比較的新しいファンで、まだ昔の 作品を集めていないと言うのならば有り難い作品だろう。その タイトルが示す通り、彼等のマスコット・キャラクター、EDDIEの 頭を象ったボックスに収納されている。IRON MAIDEN IN PROFILEは、 これまでの彼等の歴史を音楽を織り交ぜながら紹介するもので、 まるでラジオ番組を聴いている様な感じで、左程 面白いものでもない。[83]
イギリスのヘヴィ・メタル・バンドの11thアルバム、 BRAVE NEW WORLDからの1stシングル・カット。シングル・カット 曲のタイトル・トラックに、FuturealとMan On The Edgeの ライヴ・バージョン、タイトル・トラックのCD EXTRAと言う 構成になっている。シングル・カット曲は、特にどうと言う 事のない曲だが、BRUCE DICKINSONのボーカルが良く合っており、 リユニオンの意義は感じられる。ライブは1999年に行われた ED HUNTERツアーでの模様を収めたもので、ライヴならでは 臨揚感が良く出ており、聴きごたえのあるものに仕上がっている。 [84]
イギリスのヘヴィ・メタル・バンドの12thアルバム。今作より ボーカリストが、不評であったBLAZE BAYLEYに代わって BRUCE DICKINSONが復帰、更にギタリストとしてADRIAN SMITHも 復帰してトリプル・ギター編成となっている。やはり ボーカルとしてはBRUCE DICKINSONの声質が良く合っており、そう 言う意味ではファンは安堵した事だろう。楽曲は悪くないが、 彼等としては取りたてて飛び抜けた出来でもなく、まずまずと 言ったところだ。彼等らしいメロディの楽曲で、安定していて 如何にも彼等らしい作品と言って良いだろう。しかし、特に不満が 残るのはギター・パートで、トリプル・ギター編成にした意義と 言うものが全く感じられない。余りにもボーカルとベースに焦点が 当たり過ぎていて、何となくバランスが悪く感じられる。[83]
イギリスのヘヴィ・メタル・バンドの来日記念盤となる 12thアルバム、BRAVE NEW WORLDからの2ndアルバム。 シングル・カット曲であるタイトル・トラックに、ライブが2曲の 全3曲と言う構成になっている。ライブは1999年に行われた ED HUNTERツアーからのもので、Wasted YearsとAces Highが 収められている。ライヴは今回のツアーのセット・リストからは 外れているし、演奏、プロダクションとも良いので、ファンに 取っては中々有り難い音源と言えるだろう。特に BRUCE DICKINSONのボーカルは、良く声が出ていて聴き 応えがあるものに仕上がっている。[81]
ドイツのパワー・メタル・バンドの3rdアルバム。これまで同様、 GAMMA RAYのギタリスト、KAI HANSENがヘルプで参加しているが、 これまでのPIET SIELCKのプロジェクトと言う形態から比べると、 バンドと言う体裁が完成したと言って良いだろう。HELLOWEEN 関連のバンドではあるが、HELLOWEENの様な大仰さはそれ程強く 押し出されておらず、これまで同様より正統派ヘヴィ・メタルと 言う感じの作品に仕上がっている。とは言っても、 ジャーマン・パワー・メタルっぽいエッセンスがそこはかとなく 散りばめられており、初期HELLOWEENに臭みを感じる人にはむしろ この作品の方がすんなりと受け入れられるだろう。これと言った 楽曲はないが、全体的に出来は悪くない。ボーナス・トラックに JUDAS PRIESTのThe Hellion〜Electric Eye、KROKUSの Headhunterが収録されている。[80]
イギリスのヘヴィ・メタル・バンドのライヴ盤、 ROCK IN RIOからの1stシングル。シングル・カットされた タイトル・トラックと、そのビデオ・トラック、ライヴが2曲と 言う構成になっている。Children Of The Damnedと Total Eclipseは、1982年に行われたイギリスでの公演の模様を 収めたものだ。このシングル自体、初期のドラマー、CLIVE BURRの ベネフィットとしてリリースされたものだけに、彼の在籍時の 音源を使ったのだろう。このライヴ音源が非常に素晴らしく、 プロダクションは最高に近いと言って良いだろう。どうせなら こちらをライヴ盤としてリリースして欲しい位だ。[84]
イギリスのヘヴィ・メタル・バンドのライヴ盤、 ROCK IN RIOからの1stシングル。同時に2種類のフォーマットで リリースされており、こちらのシングル・カット曲の タイトル・トラックにはオリジナルのスタジオ盤の音源が 使われている。初期のドラマー、CLIVE BURRのベネフィットとして リリースされたもので、もう一方と同じく、当時の1982年の イギリスでのライヴ音源である、22 Acacia Avenueと The Prisonerと言う構成になっている。こちらの音源も、非常に 録音状態が素晴らしいので、ファンならば聴いて損はない。[83]
イギリスのヘヴィ・メタル・バンドの2枚組のライヴ盤。2001年に 行われたブラジルでのフェスティバルの模様を収めたものだ。 LIVE AT DONINGTON 1992からもう9年も経っているので、スパンを 考えれば出てもおかしくはないのだが、その間3枚のアルバムしか リリースしていないので、意外に早く出して来た印象を受ける。 アルバム自体はあまりアレンジを施さず、ライヴでの生々しさを 十分残したものとなっている。観客ののりも非常に良く、会場の 一体感が伝わって来て、彼等のライヴの魅力が良く感じられる。 BRAVE NEW WORLDからの楽曲が中心となっているが、PAUL DIANNO、 BLAZE BAYLEY時代の曲も含め、全時代的に選曲されていて、配分は 悪くない。[87]
ドイツのパワー・メタル・バンドの2年振りとなる4thアルバム。 元々PIET SIELEKとGAMMA RAYのKAI HANSENのコラボレートによる プロジェクト的なバンドだけに、HELLOWEENの流れを汲む、 如何にもジャーマン・パワー・メタルらしい、大仰で ドラマティックな作品を聴かせてくれていたが、ここでもその 音楽性は全く変わる事無く踏襲されている。良くも悪くも 型にはまった作品なだけに、目新しさは全くないが、楽曲の出来は 確かなだけに安心して聴ける作品でもある。元々 エンジニアとしても高名だったPIET SIELEKだけに、クリアで 先鋭的なプロダクションになっていて聴き応えがある。[83]
イギリスのヘヴィ・メタル・バンドの6枚組アルバム。過去の希少 音源を集めた、ショット・グラス等の付いたスティール性の豪華な ボックス・セットだ。BBC ARCHHIVESは1979年にイギリスで 録音されたTHE FRIDAY ROCK SHOWのスタジオ・ライヴ、1980年と 1982年に行われたREADING FESTIVALに出演した模様を収めたもの、 BEST OVER HAMMERSMITHは1982年にHAMMERSMITH ODEONで行われた 公演の模様を収めたもの、BEST OF THE B'SIDESはアルバム 未収録のシングルB面に収められていた音源を集めたものだ。 未発表音源も多く、初期のライヴ音源が満載されているのは ファンには垂涎の内容だ。[84]