アメリカのロック・バンドの2ndアルバム。全米チャートでも 大健闘したが、内容は形容が少々難しく、オルタナティヴ・ロック 的要素があり、インダストリアル・ロック的要素のあるヘヴィな サウンドの、一種クロス・オーヴァーした作品になっている。 METALLICAと全米ツアーを行ったりして話題を呼んだが、 ノイジィでヘヴィなサウンドの、無機質でアヴァンギャルドさを 感じさせる内容で、決してヘヴィ・メタル的ではない。ノイズ、 インダストリアルと言ったキーワードが大丈夫なら 聴けるだろうが、それ以外にはあまりお勧めしない。[78]
デンマークのデス・メタル・バンドの4thアルバム。 ギタリストとして新たに元DEATH、TESTAMENT等にいた JAMES MURPHYとドラマーに元MACHINE HEADのCHRIS CONTOSと言う 大物2人が加入している。楽曲的には、ギター・リフ等は明らかに スラッシュ・メタルを思い起こさせる攻撃的なもので、そこに 咆哮型のデス・ボイスが絡んでくる。ヘヴィネスでスラッシィな 楽曲には展開があり、テクニカルなギターが絡んで中々格好の良い 作品だ。楽曲の出来も割と良いし、全体的にアップ・テンポで 勢いがあって中々格好の良いアルバムに仕上がっている。[82]
アメリカのバンドの3rdアルバム。オルタナティヴ・ロック 的であり、インダストリアル的であり、テクノ的であるその サウンドは特定のジャンルで現すのは難しい、非常にユニークな 存在だ。ダークな雰囲気と緊迫感に満ち溢れたサウンドは非常に 格好良い。ラップ的なボーカルも取り入れて、おどろおどろしく 感じる様なメロディは異様だ。500万枚近く売り上げた前作に 負けず劣らず怪作と言って良いアルバムに仕上がっている。13 トラック目から始まると言うのも、彼等らしく意表を突いてるが、 はっきり言えば鬱陶しいだけだ。ヘヴィ・メタルとは趣を 異にするだけに、聴き手を選ぶ作品だろう。[86]
ミリオン・セールスを連発している、アメリカの ヘヴィ・ロック・バンドの中でもトップ・バンドの一つと言える バンドの4thアルバムで、ボーナスCD付きの2枚組み。 インダストリアル・ロック、モダン・ヘヴィネス、テクノと言った 様々な音楽が入り交じっており、ミクスチャーと言って良い様な 作品だ。非常にダークでヘヴィなサウンドは、陰鬱で非常に気分を 沈み込ませてくれる。前作から比べるても、よりヘヴィでダークな 音作りがなされており、不気味さと不安も感じさせるアルバムに 仕上がっている。病的な感じもする作品だが、そのセンスと 表現力は大したものだ。[85]
アメリカのヘヴィ・ロック・バンドの3年振りとなる5thアルバム。 方向的には前作の延長線上と言えるものだが、Here To Stay等は より重低音を効かせたヘヴィネスでサウンドの広がりを感じさせる アルバムに仕上がっている。こう言ったダークでヘヴィな 音作りをしながらも、そこにのってくるボーカル・ラインは ポップさすら感じさせる部分があり、更にJONATHAN DAVISの透った ボーカルが一種独特な世界を築き上げていると言って良いだろう。 これまであったアンビエントな陰鬱さも健在で、彼等らしさを 出しながらも、より奥行きの深い作品に仕上がっていると言って 良いだろう。[87]
フィンランドのヘヴィ・メタル・バンド、STRATOVARIUSの ボーカリスト、TIMO KOTIPELTOによる初のソロ・アルバム。 STRATOVARIUSのクリエィティヴ面を担っているのは TIMO TOLKIであり、その彼が関わっていないのだから、当然その 音楽的方向性は同一ではないのは想像が付くだろう。楽曲は 彼自身が書いており、やはり叙情的でメロディアスな ヘヴィ・メタルを聴かせてくれているが、STRATOVARIUSの様な 大仰なドラマティックさはなく、より ストレートなものとなっている。傑出して上手い シンガーではないが、平均的で悪くはない。[80]