EMBOSSED DREAM IN FOUR ACTS / ODES OF ECSTASY
詳細は全く不明だが、恐らくギリシャの
ゴシック/デス・メタル・バンドのアルバム。男女の
ツイン・ボーカルだが、デス・ボイスはドスが効いていてかなり
聴き難い。一方女性ボーカルの方はいわゆる
ハイ・トーン・ソプラノと言うやつで、非常に美しい。楽曲は
この手のものとしては最もパワー・メタルよりの作品で、そういう
意味ではNIGHT WISH等に通ずる部分もある。ピアノを大幅に
導入した楽曲も悪くない出来だし、全体的にそこそこの線は
行っていると思う。ただ、楽曲にはもう少し面白味が
欲しかったし、デス・ボイスの極悪さはいかんともし難い。
ゴシック・メタル的なエッセンスはあるが、バンドの
方向性からして、あまり耽美さを感じさせる様なものでは
あまりない。[75]
THE SAD REALM OF THE STARS / ODIUM
ノルウェイのブラック・メタル・バンドの1998年にリリースされた
デビュー盤。方向的には、如何にもと言った感じの真性
ブラック・メタルだ。大仰でありながらチープでシンフォニックな
BASTADOMのキーボード、しゃがれた鶏の様なスクリーミングの
SECHTDAMONのブラック・メタル・ボイスにドラマーのEEKによる
超高速のブラスト・ビートと明らかにEMPERRORの系統と言える
アルバムに仕上がっている。楽曲の出来や展開、演奏は
デビュー盤とは思えない位のレベルには達しており、EMPERRORの
ファンならば満足出来るないようだろうが、真性
ブラック・メタルに免疫がないと、聴いていて少し辛いかも
知れない。[80]