TWO FIRES / TWO FIRES
元THE STORMのボーカリスト、KEVIN CHALFANT、ギタリスト、
JOSH RAMOSを中心とするアメリカのハード・ロック・バンドの
デビュー盤。方向的にはTHE STORMの延長線上とも言えるもので、
爽快で叙情的な昔懐かしいアメリカン・ハード・ロックを
聴かせてくれている。洗練されたキャッチーなメロディは、
THE STORMに負けず劣らず質の高さを誇っている。
THE STORMよりはもっと叙情性を押し出した感じで、
KEVIN CHALFANTの伸びのあるボーカルは素晴らしく、楽曲に非常に
良く合っている。楽曲は非常に良く出来ており、高品質の
メロディアスなアルバムに仕上がっている。[89]
AFFECTION SEEKER / TWILIGHTNING
フィンランドのパワー・メタル・バンドの恐らく自費出版による
デビュー・ミニ・アルバム。それ故、現代のものとしてはかなり
チープなプロダクションで、TOMMI SARTANENのボーカルの弱さが
より一層浮き彫りになっている。TOMMI SARTANENのボーカルは、
高音がそれなりに出ているものの不安定で、ツイン・ギターの
片割れとしての兼業を考えると、専任のボーカリストを入れた方が
良いだろう。ややSTRATOVARIUS的なエッセンスの感じられる
Soaring Highを筆頭に、キーボードをより押し出したキャッチーな
Affection Seeker等、メロディ・センスや楽曲の出来は決して
悪くはないだけに、こう言った問題点が構成されればかなり
良くなると思うが、これではデモと言ったレベルだ。[70]
IGNITION / TWO FIRES
アメリカのハード・ロック・バンドの2年振りの2ndアルバム。
実質的には元THE STORMのボーカリスト、KEVIN CHALFANTと
ギタリスト、JOSH RAMOSを中心とするプロジェクトと言った方が
良いだろう。方向的には前作同様THE STORMの延長線上とも
言えるもので、叙情的なメロディの暖かさを感じるキャッチーな
ハード・ロックを聴かせてくれている。楽曲は元SURVIVOURの
キーボード、JIM PETERIKとの共作で、1980年代の
アメリカらしい、産業ロック的なアルバムで、楽曲の出来も
素晴らしく、古き良きアメリカを思わせるアルバムに
仕上がっている。[84]
DESTINATION EVERYWHERE / TWENTY 4 SEVEN
アメリカのヘヴィ・メタル・バンドのデビュー盤。IRON HORSEの
ギタリスト、ROBERT MARCELLO、RATTのドラマー、BOBBY BLOTZER、
UNION、元MOTLEY CRUEのボーカリスト、JOHN CORABIによる
プロジェクトだ。方向的にはオーセンティックな
アメリカン・ハード・ロックで、懐かしささえ感じさせる。
アメリカらしいキャッチーさと爽快さを伴っており、飛び抜けた
楽曲はないが、全体的なレベルは低くない。途中、
アコースティック系のバラードが続いて中だるみしている様な
気もしなくはないが、彼等らしい内容とグレードと言って
良いだろう。[80]