WEIRD ELECTRIC TENSION / W.E.T
スウェーデンのハード・ロック・バンドの2ndアルバム。
方向的にはロックンロール系と言えるもので、北欧のバンドながら
かなり骨っぽいグルーヴなサウンドを奏でている。割とアメリカ
的な感じの作品なのだが、ブルージィさはそれほどないので
埃っぽい感じはあまりしない。アップ・テンポの曲はなかなか
のりが出ていて面白いが、ミディアム・テンポの曲は最後まで
間がもたない。楽曲は軽快な感じだが、厚い音作りで軽さは
感じさせない。あまりオリジナリティは感じないものの、
出来としてはまずまずで悪くない。[78]
WESTWORLD / WESTWORLD
RIOTのMARK REALE、TNTのTONY HARNELL、DANGER DANGERの
BRUNO RAVEL、RITCHIE BLACKMORE'S RAINBOWの
JOHN O'REILLYによるプロジェクト・バンドのアルバム。この参加
メンバーからもある程度想像出来るとおり、叙情的でキャッチーな
メロディアス・ヘヴィ・メタルをやっている。まず何と言っても
楽曲が良い出来で、Heart Song、Little Voiceと言った佳曲が
並んでいる。Bring The Water To Me等はさびに至るまでが
NEVER SURRENDERの頃のTRIUMPHを思い起させる。楽曲の出来、
メロディ・センス等、かなり高レベルで非常に良く出来た
アルバムだ。[86]
SKIN / WESTWORLD
アメリカのヘヴィ・メタル・バンドの2ndアルバム。元々はRIOTの
ギタリスト、MARK REALEとTNTのボーカリスト、TONY HARNELLを
中心としたプロジェクトだったが、正式にバンドとして活動して
行く様だ。DANGER DANGERのBRUNO RAVEL、元
RITCHIE BLACKMORE'S RAINBOWのJOHN O'REILLYが前作に引き続いて
参加している。全体的にミドル・テンポ中心で、そう言う意味では
RIOTとは違うし、TNTよりはもっとメランコリックな作品に
仕上がっている。前作と比べるとそれ程大きな変化と言う
訳ではないが、楽曲によっては少しダークなうねりが感じられ、
TRIUMPHっぽさが薄くなっている。[84]
LIVE...IN THE FLESH / WESTWORLD
アメリカのヘヴィ・メタル・バンド、RIOTのギタリスト、
MARK REALEとノルウェイのヘヴィ・メタル・バンド、TNTの
ボーカリスト、TONY HARNELLを中心としたバンドのライヴ盤。
今年、アメリカで行われた公演の模様を収めたもので、この2人に
DANGER DANGERのベーシスト、BRUNO RAVEL、BLACKMORE'S NIGHTの
ドラマー、JOHN O.REILLYと言うオリジナル・メンバーは
変わりない。これにバイオリンのMARK WOODとキーボードの
JOHN PINCUSがプレイしている。TONY HARNELLのボーカルが、特に
高音部でやや不安定なところを見せるのが残念だが、それを除けば
悪くない。[82]
CYBERDREAMS / WESTWORLD
アメリカのヘヴィ・メタル・バンドの2年振りの3rdアルバム。
RIOTのギタリスト、MARK REALEとTNTのボーカリスト、
TONY HARNELLによるバンドだ。デビュー盤程のインパクトは
感じられないが、相変わらず楽曲、演奏とも充実した内容に
仕上がっている。RIOTやTNTとは少しタイプは違うのだが、
それらより出来は上と言っても良い位で、こっちを
パーマネントにした方が良いのではと思える位だ。適度に憂いを
帯びて、透明感を感じさせるキャッチーなメロディは素晴らしく、
それを歌い上げるTONY HARNELLのボーカルが実に良く映えている。
BLACK SABBATHのカバー、Neon Knightはちょっと蛇足な様な
気がするが。[85]