スウェーデンのハード・ポップ・バンドの1991年にリリースされた デビュー盤。実質はボーカリストのSONNY LARSSONと元LEVITICUSの ギタリスト、BJORN STIGSSONによるプロジェクトだ。楽曲自体は BJORN STIGSSONが書いているが、LEVITICUSの様なDEEP PURPLE的な エッセンスは全くなく、如何にも北欧らしい、叙情的で憂いの 帯びたメロディを前面に押し出したハード・ポップを 聴かせてくれている。SONNY LARSSONの妙に高いボーカルが 特徴的で、決して上手いとは言えないが、下手上手的に微妙に ビブラートして来て面白い。楽曲の出来もこの手のものとしては まずまずで、北欧ハード・ポップのファンならば気に入るだろう。 [80]

スウェーデンのハード・ポップ・バンドの1993年にリリースされた 2年振りの2ndアルバム。前作同様、BJORN STIGSSONと SONNY LARSSONのプロジェクトと言う形態を取っている。前作では キーボードを前面に押し出した、如何にも北欧ハード・ポップと 言う感じの作品に仕上がっていたが、今作ではかなりギターを 前面に押し出して来ており、どちらかと言うとハード・ロック的な 色合いが濃くなっている。それだけサウンドのダイナミズムは 増しており、聴き応えのあるものとなっている。とは言え、 メロディの叙情性も決して失われてはおらず、前作のファンを 裏切る事もないだろう。[82]