女性ボーカルANETTE JOHANSSONを要する北欧の ハード・ロック・バンドのアルバムで多分自費出版。 ハード・ロックにしてはそれほどハードさは突出しておらず、割と ストレートなロックという感じでHEARTっぽいところも多々ある。 ANETTE JOHANSSONの声質もそういう感じだし、楽曲的にも ヒット曲を連発してたころのHEARTような曲がいくつかあり、 なおさらという感じだ。出来自体も悪くないのだが、 HEARTという程までは洗練されていない。もっとハードなものを 指向する人にはちょっと退屈かもしれない。[80]

ポーランドのデス・メタル・バンドのアルバム。方向的には、真性 デス・メタルと言える、ブルータルなデス・メタルだ。それ故、 グラインド・コア的な色合いも随所に見られるが、部分によっては かなりスラッシィな部分もある。同郷のVADERよりも更に グラインド・コア色が強いと言って良いだろう。ドラマーの ZABEKはそのVADERのツアーで、ヘルプとして一時的にドラムを 叩いていた事があったが、それだけあって彼の叩き出す ブラスト・ビートは驚異と言って良いほど凄まじい。SVIERSZCZの 唸るような重低音のデス・ボイスも激烈で、破壊的なサウンドを 築き上げている。グラインド・コア系が聴けない人には到底受け 付けられないサウンドだが、そのテクニックたるや圧巻と言える 作品だ。[83]