LEONARGO'S DREAM / YWIS
オランダのプログレッシヴ・ロック・バンドの12年振りの
2ndアルバム。プログレッシヴ・ロックと言っても難解な
部分はなく、ストレートで聴き易い作品だ。多分にポップで
曲によってはポンプ的な様相を呈する美しいメロディの楽曲が
並ぶ。ハードさも合わせ持っているのが、ハード・ロックと
言うには少し物足りないかもしれない。むしろ哀愁のある美しい
ハード・ポップが好きな人の方が向いているだろう。ハードな
シンフォニック・ロックと言う感じだが、メロディが非常に
洗練されており、叙情的で美しい作品に仕上がっている。流れる
様なメロディで感傷に浸れるアルバムだ。[88]
YWIS / YWIS
オランダのプログレッシヴ・ロック・バンドの1983年に
自費製作された幻のデビュー盤。その後2ndアルバムを
リリースするまでに10年もの月日を要するが、そういう状況にも
関わらず、そのクオリティは非常に高い。非常に
ヘヴィ・メタル的な要素の強い作品で、ハードな演奏に
キャッチーで叙情的なメロディはヘヴィ・メタル系の人にも強く
訴えかけるものがあるはずだ。特にRINUS HOLLENBERGのヘヴィな
ギター・プレイに場面によってはメタル的なJULLIAN DRISSENの
キーボードがそういった感をより強くしており、特に
Homo Sapiens等はプログレッシヴ・ヘヴィ・メタルと言っても
良いような風格さえある。ボーカルのGEERT VAN DER BURGの声質は
むしろプログレッシヴ・ロックらしい繊細で線の細い感じで、
趣を異にするがバランス的には悪くない。楽曲的にも結構出来は
良く、これらの特質は2ndに受け継がれていく。[86]